Museum Specemen Preservation  Museum Specemen Preservation (Faculty of Education, Gunma Univ.)

1.講義目標・講義内容等
 博物館の要は資料である。博物館は資料を集めるだけでなく、それらを保存し、後世に引き継ぐという重要な任務を負っている。博物館資料論では収集、整理保管などの関する理論や方法、資料に関する研究などを学んできた。これを踏まえた上で、資料保存の意義、資料の保全(保存のための状況調査、修復・修理、梱包と輸送など)、資料の保存環境(保存の諸条件、生物被害とIPM、災害防止と対策、博物館内の保存環境など)、環境保護と博物館の役割について解説する。また、デジタル技術を用いた資料保存と活用についても概説する。本講義は、「博物館概論」の内容を理解していることを前提とする。

2.成績評価方法
期末試験(60%)、コメントペーパーの記述(20%)、授業に望む姿勢(20%)で評価する。講義に6回以上欠席した場合、単位は取得できない。

主な内容
1 イントロダクション 博物館資料保存の意義、講義の概略、注意事項、成績評価など
2 資料の状態調査 資料の状態を知ると言うこと、資料の状態調査の実際など
3 資料の修復と修理 資料修復の意義、資料修復の留意点、資料修復の事例など
4 資料の梱包と輸送 資料梱包の留意点、資料梱包の方法、資料輸送の留意点と実際など
5 資料保存の諸条件と影響@ 資料の劣化と環境条件(温湿度、光)、それらへの対応など
6 資料保存の諸条件と影響A 資料の劣化と環境条件(空気、屋外環境)、それらへの対応など
7 生物被害とIPM 生物被害の例、有害昆虫類、燻蒸、IPM(総合的有害生物管理)など
8 災害防止と対策 災害の種類、各種災害への対応策、対応事例など
9 伝統的保存方法 木材の文化と保存、倉の原点正倉院、選定保存技術など
10 博物館内の保存環境 収蔵庫の構造、収蔵庫内の保存条件、展示室の保存対策など
11 文化財の保存と活用 地域資源や自然環境の保存と活用、展示の条件など
12 文化財と国際協力: 日本における科学的保存修復、欧米の保存修復、文化財と国際交流など
13 デジタル技術と資料保存@ 資料情報のデジタル化とその意義、メリット・デメリットなど
14 デジタル技術と資料保存A デジタル化の方法・技術、デジタル化の事例など
15 まとめ これまでのまとめ、質疑応答など
  期末試験

参考図書 【参考書】石崎武志 『博物館資料保存論』 講談社(2012年)
【参考書】佐野千絵ほか 『博物館資料保存論―文化財と空気汚染―』 みみずく舎 (2010年)
 このほか必要があれば講義の中で紹介する。
お知らせ 欠席をされた方で、休んだ回のプリントがほしい人はお知らせください。翌週持参します。


Copyright(C) 2017-2018, Masahiro Nomura